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四方謙一(しかた けんいち)さんに質問!

彫刻家になるってどんなこと?

○なぜ彫刻家になろうと思ったの?それはいつ?

大学では建築を専攻しており、当時、将来は建築家になりったかったのです。その頃、たまたま、AAスクール(建築の専門大学)で学ばれた野老朝雄さんというアーティストに出会い、建築家が建物を設計すること以外の表現がある事を知りました。とても衝撃的でしたね。もともと金銭的な理由であきらめていたのですが、その大学には当時から興味があり、野老さんの話も、彼の師にあたる方も、その恩師にあたる方の、、、といったこの学校に関わっていた方の建築という思考のベースを用いて、建築物以外に拡張していく彫刻やドローイングも含め、当時、憧れましたね。そのあたりから、建物を設計する事以外でのアウトプット(表現)の方法を考えるようになりました。

○作品をはじめてつくったのはいつ?どんな作品なの?

最初というのが、簡単なものからちゃんと展覧会で発表したものまでどのラインで処女作とするのか難しいところですが、、、大学の卒業制作時に、建築物の自由設計と合わせて、そのコンセプトを表現した立体作品が最初にあたるかもしれません。それは、建築の構築方法を有機的なグリッドシステムで考えるもので、そのシステムが内構築から外部へと呼応し増殖していく事を、蓄光塗料とワイヤー、ボルトや鉄、木材を用い立体作品として表現したものが最初の作品になると思います。

○なぜ作品をつくるの?これからもつくりつづけますか?

作り続けると思います。なぜかはとてもシンプルなようで、とても難しいですね。一つは、作品を考える時、作る時、終えた時、それぞれに、発見があることです。僕の場合は特に作り終えたときが多いですね。大げさになってしまうかもしれませんが、作品が、ものの理や、世界の在り方を教えてくれることはとても大きいです。まだ知らない事、あとはその作品とは直接関係ないけど、今世界で起こっていること、それは小さいものから、大きな事まで色んな事を、作品の解釈に変えて伝えてくれるのです。何も思考が次ぎに繋がらない、感じない、そうい場合もあって、そのときはたぶん底の浅いものになってしまっている場合が多いですけどね笑

○彫刻家に必要なことって?

根気と探究心と、たぶん鈍感力とかですかね。才能とかはほとんど大抵違いはないと思っています。だけど、どれだけ作品に向き合えるか、のめり込めるかは、その人次第で、努力とそれをどれだけ楽しんで多くの取り巻く状況を我が事として向き合えるかは大きいかと。他の事でも同じな気がしますが。ただし、身体的な才能、例えば器用とかはまた別の話ですが(でもそれは補える方法がいくらでもあると思います。ちなみに僕はめちゃくちゃ不器用です)最後の鈍感力はまた何かの機会にお話できれば。

○もし彫刻家じゃなかったら何をしていたと思いますか?

料理人、パティシエとか。浪人中は、空をずっとみれるからという理由だけでパイロットとかにもなりたかく隠れて資料取り寄せたりしてました。ただ、今、美術を辞めたら設計の分野を仕事にすると思います。

つくるってどんなこと?

○知識や技術はどこで知るの?

ほぼ独学です。あとは、設計を勉強していたので、それを応用して、技術的に出来ない事はデザインによってほとんど解決しているのだと思います。

○どんな場所でつくるの?

古い日本家屋がアトリエです。シェアアトリエになっていて、数人の美術作家や建築家と使ってます。

○作品はひとりでつくるの?

ほぼ1人ですが、重量あったり作業が追いつかず1人ではどうしようもないときは、補助をお願いする事もあります。

○どんなペースでつくるの?

ここ3年程は、年間に3〜4、多い年で10ほどの個展やグループ展、常設になる作品1〜2点があり、年間の1/3くらいはアトリエ、1/3はmacに向かってます。

○今までに何作品くらいつくったの?

数十点くらいかと。

○テーマは、いつ、どう決まるの?

テーマは、ロジックツリーなどを用いて決めていく場合が多いです。共通のテーマは大きくはあまり変わりません。ただその時々によって、興味にすこしずつ変化があります。

○アイデアは、いつ、どう決まるの?

特別な普段とは違うものを見たり聞いたりの場合もありますが、散歩してたりとかご飯食べてたりとかリラックスしている時が多いです。ただ何も出て来ないときは一度上のロジックツリーや文章やスケッチをノートに描きまくってます。

○素材や形は、いつ、どう決まるの?

テーマやそれを表現する全体感といったものを序所に重要なものから決めていく事が多いです。実際に制作の手を動かす直前までに決める事がほとんどです。ただそれらは、作品が出来るまで、他の条件と同時並行に進むので、技法などでも決まるしいつという明確なものはありません。

○タイトルは、いつ、どう決まるの?

タイトルは仮決め程度にぼんやりと決めておいて、作品ができて作品みながら決めるのが好きです。でも最初に決めてそれに沿って作っていく場合もあります。

○どこから作り始めるの?

設計図です。

○「完成!」はどう決めるの?

意図している事が見えたら一旦手は離しますが、また手を加えることもあります。その時によって違いますが、程よい瞬間が作品によって、それぞれあります。

○材料はどうやって集めるの?

問屋があります。もしくは加工を一部お願いする工場から仕入れます。

○どんな道具を使うの?

削ったり磨いたりするグラインダー、インパクト、ボール盤などの電動工具、レンチや金ヤスリなど色んなものを使います。

○つくる時間はどれくらい?

作品によって違いますが、宇部の作品は、模型〜設計図、実際の制作、設置など含めて3-5ヶ月ほどかと思います。正確に計っていないのでわかりませんが。

○つくる時はどんな気分なの?

楽しいときも、辛いときも、不安な時も色々あります。

○つくる費用はどのくらい?

秘密です。

○つくる時に気をつけたり工夫してることは?

計画ですね。入念に設計のチェックと、それをつくるために必要な準備を行う様にしています。

○つくる前後で何か変化があるの?

つくったあとの変化が大きいと感じます。つくったあと作品の考察を時間をかけて行います。それがどういったもので、どのように変化していくのか、いわゆる反省もこめて。
それが次につくる作品に大きく影響することが多いです。

○つくるってどんなこと?

なぜつくるか?っという質問と共通しているので省きますが、一点、作品は作家の映しのような言い方をされることもありますが、僕にとって作品は自身ではなく、独立した個体であるという事です。作品自体が、人も含めて、場所のコンテクスト、取り巻く状況や、社会の現状と対峙していくかは作品自体が関係を構築できるような、手を離れたにもその後に続くことのできる作品であってほしいと思っています。

○これからどんな作品をつくりたいですか?

ランドアートのような地球自身と対峙する、サイズだけの話ではなく、スケールをあげた作品にも挑戦してみたいですね。

○今までで印象深いできごとは?

今回のubeビエンナーレの制作は相当印象深いです。制作、、というわけではないのですが、設置にくる当日の夕方に子供が生まれて、生まれた次ぎの日の朝から10日近く宇部に滞在したというのは、今思うとハードな事をしているなっと笑

四方さんってどんな人?

○好きな作家や作品のこと教えて!

川上喜三郎、ウォルターデマリアなど色々

○どんなことが好きですか?

散歩したり何かの趣味的なものは特にないのですが、ボーっとしている時間が好きです。

○小さな頃、どんな子どもだったの?なりたかったものはなんですか?

なんでもすぐ飽きていたので。。。唯一スノボーだけは好きで中学の3年間長野まで一人旅してました。姉が住込バイトしていたペンションなんですが、支配人がいい人でそこなら両親も許してくれて。屋根裏に朝夕のお手伝いすればタダでとめてもらえて。むしろそういう一人旅的なものとか冒険とかそういう男の子てきな事が好きだったのかと。その頃なりたかったというかやりたかったのは、そこで知り合った元山くんが(当時たぶん22,3くらい人だったかな)がインドとかアフリカの濃い国を半年とかバックパッカーしていて、お金が尽きるとそのペンションのバイトに戻ってお金貯めてまた旅に行く。そういう事に憧れてました。

○行ってみたい場所、また行きたい場所はどこですか?

アメリカに行った事がなくて、友人のいるサンフランシスコとNYに行きたいです。

○美しさとは何ですか?

美しさを語る事はこの回答だけでは難しいです。ちなみに美しいものをつくろうとしているものが美しい事に出会えたことはあまりというかない気がします。結果が美しい場合の方がほとんどだったと思い返しています。

○なぜUBEビエンナーレに作品を出そうと思ったの?

写真でしかみていませんでしたが、設置する会場の雰囲気や出展されている作品もよさそうだなっと思っていこと、歴史や歴代の出展作家を見ていていつか出したいなっと思っていました。比較というわけではないし、全然また別物ですがミュンスタースカルプチャープロジェクトの当時の話に一時興味あって、UBEビエンナーレが似ているように感じていた事からいつか出してみたいと思い、2回目応募したあたりからなんだかもう意地みたいになってきて、今年3度目の正直です笑

「collecting view in the well」作品のこと教えて!

○どうして作品のだいめいを英語でかいたんですか?(琴芝小学校4年生)

外国人でもなんとなくでも想像がつけるきっかけになるようにです。

○おくそこまでみえるようにしてるけどどうやって作ったの?(恩田小学校4年生)

鏡の反射で続いているように見せています。合わせ鏡を少しづらしていて、景色(上から覗くと空ですね)が映り込みやすくなっています。それで、空も底まで続いていく様にみえるわけです。

「collecting view in the well」のここが好き!

○それをのぞいたらむげんに続くようにみえてそしてなかのもようがどんどん丸が小さくなってそこからきらきらつづいているようでとてもきれいでした。ぼくはとてもおきにいりになりました。これからもあたらしいさくひんをつくってください。(岬小学校4年生)

○四方さん大発見を見つけました。「おーい」とさけぶとじぶんのこえがかえってきました!(原小学校4年生)

○空のあかりがあたってきれいに見えるから。(原小学校4年生)

○のぞくのとよこから見たのとちがって、もう一つのちょうこくがあるみたいだから。自分のすがたやうしろのけしき、うしろからくる人などが見えたり、そのまま見るのではなくて、だいがあってそれでのぞきこむとわくわくしてくるから。たくさんのかがみをかさねてだいがないところから見るとほかのけしきもたのしめて、ほんとにけしきのコレクションだなと思ったから。(琴芝小学校4年生)

○中を見ると、引き込まれそうで、不思議な気持ちになるから。(新川小学校4年生)

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